音叉振動式力センサ

音叉振動式力センサ

音叉振動式力センサ(3)

こんにちは。 今回は「音叉振動式力センサ」の第三回です。第一回で音叉振動式力センサの原理について、前回はてこ付き音叉振動式力センサの基本について説明しました。これまでの説明からわかるように、音叉振動式力センサは高性能な力センサですが、いくつかの課題も存在します。 これらの課題には、振動子本体、振動条件、性能、そして振動式センサが本質的に抱える問題などが含まれます。前回までに説明しましたように、実用レベルではこれらの問題に対処し、高性能を維持するための対策が講じられています。しかし、さらなる高精度...
音叉振動式力センサ

音叉振動式力センサ(2)

こんにちは。 前回の投稿から半年ほど時間が空いてしまいました。本業に時間を取られて手が付けられませんでした。これからの投稿は内容(テーマ)によってスローダウンして行くと思いますが、ライフワークとして取り組むつもりでいますので長い目で見てください。 今回は「音叉振動式力センサ」の第二回です。音叉振動式力センサの原理だけを理解するのであれば前回の説明でも十分すぎると考えていますが、自ら設計し活用できるようになるためには実際の設計作業や条件、etc.を実務を含めて理解する必要があると思っています。 こ...
音叉振動式力センサ

すばる望遠鏡の主鏡制御用音叉振動式力センサ(2)

こんにちは。 今回は「すばる望遠鏡の主鏡制御用音叉振動式力センサ」の第2回です。 前回はすばる望遠鏡の概要と主鏡制御用音叉振動式力センサの概要を説明しました。今回は主鏡制御用音叉振動式力センサの追加説明です。「音叉振動式力センサ」そのものは別テーマとして扱っていますので、そちらを参考にしてください。 すばる用音叉振動式力センサ 主鏡制御用音叉振動式力センサは、天びん用の力センサと違い、天びん等では別機構で組み立てられているロバーバル機構を一体加工しています。 音叉振動子に加わる力は、支点を挟んで...
音叉振動式力センサ

音叉振動式力センサ(1)

こんにちは。 今回は「音叉振動式力センサ」の説明です。ブログの初回及び「すばる望遠鏡の主鏡制御用音叉振動式力センサ」の中で紹介していますが今回から解説して行きます。 「音叉振動式力センサ」は1978年頃日本で原型が生まれ1980頃最初に圧力センサとして実用化されました。筆者が前職ではかり用の音叉振動式力センサの開発をグループで始めたのが1981年、現在の形状の原型となる力センサを使用した音叉式電子はかりが商品化されたのが1983年です。 開発されてから40年以上過ぎていますが、今回から説明する形...
音叉振動式力センサ

すばる望遠鏡の主鏡制御用音叉振動式力センサ(1)

こんにちは。 今回は「すばる望遠鏡の主鏡制御用音叉振動式力センサ」の解説です。 国立天文台のハワイマウナケア山頂にある「すばる望遠鏡」は、ファーストライトから20年以上たちましたが、今でも次々と新しい成果を上げ活躍しています。「すばる望遠鏡」の詳細はホームページやDVD、NHKプロジェクトX、書籍、雑誌を参照してください(文末参照)。また、すばる望遠鏡について筆者より詳しい専門家やマニアの方も沢山いらっしゃると思いますが、今回は8.2mの主鏡制御用「音叉振動式力センサ」の紹介です。 「すばる望遠...