ブログ始めました

ブログ始めました。初心者です。

自分で作れないかとWebや資料を調べ、Wordpressやテーマのカスタマイズで苦労しましたが、何とか立ち上げることが出来ました。元々技術者なので数百頁以上あるマニュアル類の文字情報には慣れていたのですが、文字情報だけでは理解が進まずWeb動画でレンタルサーバーやWordpressの解説を視聴し、再度マニュアル類を読み進めてひと通りの形になりました。また、改めて動画の解りやすさを再認識しました。

シンプルな構成でひとまず白黒基調で作りましたので地味ですが、将来的にホームページまで発展出来れば良いかなと思っています。サイトデザインもこれから勉強していろいろ試してみたいと思います。始めたばかりで内容はこれからですので長い目で見てください。

当ブログは、マイナー(?)な計量計測技術を次世代の技術者や一般の方々に広く知っていただきたい、という思いとともに、発信した技術や情報、製品が最終的に社会(例え少数でも)に少しでも貢献できたならば、という思いで始めました。

プロフィール

私はメーカの技術者として計量計測機器や防爆電気機器の開発・設計に45年以上携わってきました。60歳の定年はとうに過ぎていますが、人生100年時代の後半戦(?!)に学んできた技術や体験、ノウハウを少しでも社会に還元できればと思い、フリーランスとして新しいチャレンジを始めました。

前職では中小企業ではありましたが、自社ブランドの製品開発、自社生産とワールドワイドの自社販売を行うメーカで、大変オリジナリティにあふれたアイデアマン技術屋の創業社長(故人)のもと、個性豊かな諸先輩の技術屋集団とともに世界初や日本初の製品開発を行い、オリジナルで新しい技術にチャレンジしてきました。二代目以降、現在の四代目まで技術者社長でありませんが、技術立社としてオリジナル製品を生み出しています。このメーカの技術者集団については後々別回で紹介したいと思います。

この時開発された「音叉振動式力センサ」を搭載した電子天びんを世界で初めて実用化し、現在は分解能1/3,000,000を実現しています。大変高性能な力センサですが、特殊な構造で実用化するのが難しく未だに世界中でこのメーカだけしか製品化していません。

30年以上前に日本で生まれたユニークで高性能な「音叉振動式力センサ」ですが、実用化の難問と応用範囲が限られていることもあり、残念ですがユーザの認知度も低く、誰(計量の専門家)でも簡単に使える力センサにはなっていません。

例えば、ひずみゲージ式ロードセルは料金はかり(スーパー等で何g何円を計量)をはじめ、数多くの計量器、電子はかり、体重計、トラックスケール、電子天びん等々に使われ、専門家でなくともセンサ単体を購入し簡単なアナログ回路やA/Dコンバータで力計測や質量計測が出来るようになっています。

一方、理化学分野の超微量な㎍計量では電磁力平衡方式(これも特殊で一般にはマイナーな技術)の電子天びんが使用されています。電磁力平衡方式は機構部も含めて大変特殊な専門技術で計量の専門家以外扱うのは難しいのですが、ひずみゲージ式ロードセルとともに欧米で開発された技術なので、世界中で開発競争が繰り広げられており、ある意味計量業界においては一般化された技術とも言えます。

ブログの目的

日本で開発されたセンサ類は非常に少なく、計量計測技術自体もマイナーで特殊な分野でもありますが、「音叉振動式力センサ」を含めて計量計測技術を当ブログで広めてゆきたいと考えています。

フリーランスで一人になりましたが新たな技術開発やセンサ開発を続けながら、計量計測業界の製品開発や技術開発で学んできたこと、体験してきたこと、あるいは新しい技術を広めることで、次世代の技術者や社会に還元しお役に立てればと思っています。

技術革新は次々と起こりますが、古く枯れた技術が新しいアルゴリズムで復活、進化することを前職でも体験してきました。既存技術の組合せで革新的製品が生まれる時代でもあります。自分自身の勉強も含めて計量計測技術や各種センサ、センシング技術等の紹介が出来れば良いと思っています。

また、当ブログで発信するだけでなく自社製品を持ちたい、製品開発・技術開発を行いたい、技術者のスキル向上を目指したい、等の中小・零細(に限らず)企業様のお手伝いも考えております。私自身も最新技術を勉強しながら社会にお役に立てできれば良いかな、と思っています。

次回以降、不定期ではありますが以下のようなテーマを紹介(順不同)して行きたいと思います。

・防爆電気機器(設計、法規、規格等)

・音叉振動式力センサ(電子天びん、すばる望遠鏡用力センサ)

・電磁力平衡方式(電子天びん)

・ひずみゲージ式ロードセル

・差動トランス(変位計測器)

・特定計量器(電子はかり、法規、規格等)

・Raspberry Pi、Pythonによる計測

・その他、計量計測技術に関すること。

特殊な専門分野の内容ではありますが、私自身も勉強しながら続けたいと思っています。

参考に外部リンクを貼っています。よろしければ見てください。

どうぞよろしくお願いします。

 

下記は、はかり全般をお知りになりたい方にお勧めのガイドブックです。

「はかりハンドブック 第2版」一般社団法人日本計量機器工業連合会 (編集)

発行:日刊工業新聞社発行 2800円(税別)